「常に周りに気を使って疲れるし、転職したいな・・」
「今の仕事向いてない気がする。ただ、私ってどんな仕事が向いているんだろう・・」
そんなことを思っている人も多いと思います。
転職するにもかなりの労力を使いますし、「失敗したらどうしよう」と考えてしまい、なかなか初めの1歩を踏み出せない人もいると思います。
この記事では、HSP気質の私が実際に経験してみて、向いていた仕事と向いていなかった仕事をご紹介していきます。
少しでも参考になればと思います。
向いていた仕事
私は社会人になってから3回転職をしています。
辞めてはしまったけれど、今考えると向いていたのかなと思ったりする仕事もいくつかありました。
社会人になる前のアルバイトなども含めて、向いていた仕事をご紹介していきます。
配達・商品管理
HSPの人に向いている仕事の1つ目は、「配達・商品管理」です。
- マルチタスクになることが少ない
- 電話対応があまりない
- 配達中は1人になれる
- ルーティンワークが多い
私は配達・商品管理を5年ほど経験しました。
商品を配達するときも、あいさつ程度をして納品、そして次の納品先へ行く。といったルーティンワークなのもHSPの人には働きやすい業務だと思います。
会社にいるときは、商品の在庫を確認し、減っているものがあったら注文をする。
みたいな感じでした。
マルチタスクになることが少なく、電話対応もあまりしなくてよかったのも、HSPの人には向いている職種かもしれません。
あと、配達中は車の中でひとりの時間があるっていうのもポイントが高いですね。
「こんなにHSP気質に向いている職場なのになんで辞めたの?」と思う人もいると思います。
なぜ辞めてしまったかというと・・
職場環境がブラック企業そのものだったからです・・
私は職場環境が悪く辞めてしまいましたが、職場環境が良い「配達・商品管理」の職場があれば、天職になる可能性もあるかもしれません。
Webライター
HSPの人に向いている仕事の2つ目は、「Webライター」です。
- 1人で作業できる
- 細やかな性格を生かせる
- 電話対応がない
- ルーティンワーク化ができる
現在の営業職に就く前に、半年ほどWebライターをしていました。
クラウドワークスやココナラなどで案件を探して、仕事をしていました。
Webライターはチャットでのやりとりがほとんどで、電話対応もなかったですし、HSPに向いている仕事でもトップクラスに入ると思います。
ただ、最初のうちは稼ぐのが難しいです・・
始めたてのWebライターの案件は1文字0.5円〜1円とかそういった報酬になります。
1記事がだいたい3000文字〜5000文字のケースが多いです。
文字単価1円の案件だと、1記事で3000円〜5000円の収入になります。
最初のうちは1記事書くのに、1日とか2日くらいかかる場合もありますし、生活できるくらいに稼げるようになるにはかなりの時間が必要になります。
なので、Webライターへの転職を考えている人は、今の仕事を続けながらWebライターとして実績を作っていくことをおすすめします。
実績を作ることで、記事を書くスピード・単価も上がっていき、ある程度の収入を維持できるはずです。
コンビニ店員
コンビニ店員もHSPの人に向いている仕事の1つではないかと思います。
- 1日の流れがだいたい決まっている
- 過剰なサービスを要求されることが少ない
- 品出しなどで適度に1人になれる
- セルフレジの導入により接客業務が減りつつある
一般的にHSPの人は接客業が向いていないと言われることが多いです。
しかし、業界によっては向いている仕事である可能性もあります。
コンビニ店員の業務は覚えることは多いですが、ルーティンワークが多く、慣れるとそんなに苦ではなくなります。
商品棚の整理とか発注、品出しなどもあり、ずっと接客をしている訳でもないので、HSPの人にもやりやすい仕事だと思います。
最近では、セルフレジも増えてきて、より接客をしなくて済むのもいいですね。
向いていなかった仕事
ここからは向いていなかった仕事をご紹介していきます。
あくまで私には向いていなかった仕事なので、これから未経験の分野への転職を考えている人の参考になればと思います。
プログラマー
HSPの人はプログラマーやエンジニアが向いているという記事を目にすることはありませんか?
私はそういった記事を見て未経験からプログラマーへ転職したひとりです・・(笑)
ただ、正直私には合っていませんでした!
- 聞くことが多過ぎる
- 聞くタイミングが難しい
- 人当たりのいい人があまりいない
- 思ってる以上にコミュニケーションが必要
未経験で入社した場合は業務を進めていく上で分からないことが続出します。
そこで、分からないことを聞こうとすると、人当たりのいい人が少ないため、結構な確率でそっけない態度をされます。
そっけない態度をされることにより、萎縮してしまい、問題を解決できずその日が終わり、また次の日へ、といった激ヤバループへと突入してしまうのです・・
プログラミングスクールに1年ほど通い、転職をしたのですが、分からないことが分からない状態に常になっていた感じでした・・
私の実力不足の面もあったかとは思いますが、「今、忙しいそうだし、聞くのあとにしたほうがいいかな」とかやっと勇気を出して聞いてみても「ググってください」で終わったりとかでしたね・・
その結果、モチベーションとメンタルは地の底まで落ちに落ち、半年ほどで退職しました。
私の場合は中途採用だったため、研修もなく職場環境も悪かったですが、そうでない職場ももちろんあります!
職場見学できるところはしっかり見に行くことをおすすめします!
HSPの方の感度であれば何か合わなそうだなと思ったら、その直感は正しい場合が多いはずです!
職場見学はマジで大事です
飲食店
飲食店もかなりきつかったです。
- 自分のペースで仕事を進めることができない
- スピード感のある対応が求められる
- マルチタスクが多い
指示されたことを、先に行動するのではなく、まず1度考えてから行動に移していたので、飲食店で求められているスピード感に対応できませんでした。
それと注文をとりながら料理を配膳したり作ったりと、マルチタスクが多かったのもかなりしんどかったですね。
私は居酒屋とマクドナルドで働いたことがありますが、どちらも1ヶ月ほどで辞めました・・
また、混雑時にはみんなピリピリしているのも、感受性の強いHSPさんには、向いていない要素のひとつです。
HSPさんの気質的に、物事を深く考えてから行動に移す人が多いので、スピード感を第1にしている業界は向いていないケースが多いと感じました。
未経験から営業をやってみてわかったこと
営業がHSPに向いているか向いていないかでいうと、正直なところ現状は半々です。
はっきりとしたお答えをできずにすみません・・
楽しいと感じるときもあるし、しんどいと感じるときもあります。
人間関係の構築がしんどいと思うこともあります。ただ、商材が売れたときはやっぱり嬉しいですし、楽しいと感じます。
最後に未経験から営業をやってみて、HSPの能力が強みになった点とHSPの能力が弱みになった点をお伝えしていきます。
- 雰囲気や空気感の小さな変化を感じる能力を生かせる
- 営業先で共感力を生かして問題解決に繋げることができる
- きめ細やかな気遣いができる
- 1対1の商談の場には強い
- 過剰に気を遣ってしまう
- 深く考えてから行動するため、対応が遅くなってしまうことがある
- 相手が数人いる商談の場では萎縮してしまうことがある
HSPの人が営業をする第1条件としては「ノルマが厳しくない」だと感じました。
その次に「人間関係が良好な職場」だと感じます。
現在、私が働いている職場はその2つの条件を満たしているからこそ、HSPの私でも続けられているのだと思います。
この条件を満たしていなかったら辞めている可能性もあったかもしれません・・
ただ、逆に言うとそれらの条件を満たしていればHSPの人でも、営業をできる可能性があります。
今まで選択肢に入れてこなかった、「営業職」という選択もありかもしれません。
「人間関係が良好な職場」は運の要素が絡んでくるので、職場見学やトライアル雇用といった制度も利用しながら、しっかりと見極めるのをおすすめします。
トライアル雇用とは?
引用:厚生労働省ホームページ
「トライアル雇用」は、職業経験の不足などから就職が困難な求職者等を原則3か月間試行雇用することにより、その適性や能力を見極め、期間の定めのない雇用への移行のきっかけとしていただくことを目的とした制度です。労働者と企業がお互いを理解した上で無期雇用へ移行することができるため、ミスマッチを防ぐことができます。
まとめ:環境の変化が少なくルーティンワーク化できる仕事が向いている
色々な仕事を経験してきましたが、HSPの人には、「環境の変化が少なくルーティンワーク化できる仕事」が向いてると感じました。
スピード感が求められる仕事は、HSPの長所を生かすことが難しいと感じます。
HSPの人は、元々ルーティンワーク化されている仕事か、自分でルーティンワーク化できる仕事を選ぶと働きやすく、HSPの長所を生かした働き方ができるはずです。
少しでも参考にしてもらえれば幸いです!